Suite Gothique [ピアノ・トランスクリプション]
Léon Boëlmann作のオルガン曲、ゴシック組曲。
第1曲 序奏とコラール
第2曲 ゴシック風メヌエット
第3曲 聖母への祈り
第4曲 トッカータ
の4曲からなる、ロマンティックななかにも軽やかな近代の風がしのびこんでいるような、
名曲である。
私がアルザスに留学していたころ、ひょんなきっかけで、とある教会で時々ミサの
伴奏をさせてもらうことになった。私だけではなく音楽学生や音楽を趣味にしている
学生を集めて、大きなミサではオルガンにフルート、ヴァイオリン、オーボエなど、
たくさんの楽器が参加して奏楽を担当した。
私はオルガンで、ただしもともとがピアノ弾きなので(ハモンドオルガンでの奏楽経験は
あったが)、オルガン曲でもピアノ編曲譜を使って、足鍵盤は補助的に使う程度。
それでもストップの組み合わせを勉強したりして、なかなか刺激的な経験だった。
その「ストラスブール青年音楽隊」の世話をしてくれていたブラザーがあるとき
「この曲どう?」と手渡してくれたのが、この組曲の「聖母への祈り」の楽譜だった。
たいへん美しい曲で、足もずっと単音を踏み変える程度だったので、がんばって
練習して帰国前には何とか一度弾くことができた。かなりヒヤヒヤしつつ。
CDを買って聴いたとき、この曲の美しさにも感動したが、もっと興味をひかれたのが
「トッカータ」だった。が、これは素人オルガン弾きの手に(足に)負えるものではなかった。
それ以来、憧れの曲集となったのだ。
☆オルガン版トッカータ(ペダルの大変さがよくわかる)
http://www.youtube.com/watch?v=5b4-SpdLJr8
聖母への祈り http://www.youtube.com/watch?v=WBx7tag_lXU
☆おまけ。たまたま見つけたオルガニストの壮絶なペダリング!
リムスキー=コルサコフ 熊蜂の飛行
http://www.youtube.com/watch?v=hHZvMAJUN5g
が、探せばあるものですね。ちゃんとピアノ用編曲が存在したのである。
私の手元にあるのはメヌエット(編者不詳)、聖母への祈り(Jacques Durand編曲)、
トッカータ(G.Ziegler編曲)の3曲。
IMSLPを見たところ、Léon Roques編曲のピアノ2台8手用というのもあるらしい。
実はこのトッカータに、今たいへん苦戦している。
一応、過去にはちゃんと弾けるようになっていた。が、そのとき弾いていたのは20数年間
苦楽を共にしたヤマハG5E。グランドだが、ペダルが2本なのだ。
このたび購入した電子ピアノは、ペダルが3本。それもアップライト仕様ではなく、
ちゃんとソステヌートペダルがついている。
それで、せっかくなのでダンパーではなくソステヌートで低音を保持しようと思ったのだが、
これが、難しい。
まあオルガンの両足を駆使するペダルほどではないが、それでもダンパーを踏む右足と
ソステヌートを踏む左足を別々に動かすのが、慣れていないと至難の技なのだ。
ソフトペダルなら踏みっぱなしでいいが、ソステヌートは踏むタイミングも放すタイミングも
細心の注意が必要で、しかもそれとは別にダンパーもきちんと踏み変えないといけない。
私のように手の小さな人間がふつうの曲をひくにはいろいろと狡いテクニックが必要で、
今まではダンパーペダルの多用しか方法がなかったのだが、これだと音が濁るという
大きな欠点があった。低音を保持したまま和音が変わるところでは、濁るのを我慢するか
低音が途切れるのを我慢するかの二者択一を迫られて、悔しい思いをすることも多い。
ソステヌートはその点ひじょうに心強い味方なのだけれど、
いかんせん、使いこなすにはまだまだ道は険しそうだ。
第1曲 序奏とコラール
第2曲 ゴシック風メヌエット
第3曲 聖母への祈り
第4曲 トッカータ
の4曲からなる、ロマンティックななかにも軽やかな近代の風がしのびこんでいるような、
名曲である。
私がアルザスに留学していたころ、ひょんなきっかけで、とある教会で時々ミサの
伴奏をさせてもらうことになった。私だけではなく音楽学生や音楽を趣味にしている
学生を集めて、大きなミサではオルガンにフルート、ヴァイオリン、オーボエなど、
たくさんの楽器が参加して奏楽を担当した。
私はオルガンで、ただしもともとがピアノ弾きなので(ハモンドオルガンでの奏楽経験は
あったが)、オルガン曲でもピアノ編曲譜を使って、足鍵盤は補助的に使う程度。
それでもストップの組み合わせを勉強したりして、なかなか刺激的な経験だった。
その「ストラスブール青年音楽隊」の世話をしてくれていたブラザーがあるとき
「この曲どう?」と手渡してくれたのが、この組曲の「聖母への祈り」の楽譜だった。
たいへん美しい曲で、足もずっと単音を踏み変える程度だったので、がんばって
練習して帰国前には何とか一度弾くことができた。かなりヒヤヒヤしつつ。
CDを買って聴いたとき、この曲の美しさにも感動したが、もっと興味をひかれたのが
「トッカータ」だった。が、これは素人オルガン弾きの手に(足に)負えるものではなかった。
それ以来、憧れの曲集となったのだ。
☆オルガン版トッカータ(ペダルの大変さがよくわかる)
http://www.youtube.com/watch?v=5b4-SpdLJr8
聖母への祈り http://www.youtube.com/watch?v=WBx7tag_lXU
☆おまけ。たまたま見つけたオルガニストの壮絶なペダリング!
リムスキー=コルサコフ 熊蜂の飛行
http://www.youtube.com/watch?v=hHZvMAJUN5g
が、探せばあるものですね。ちゃんとピアノ用編曲が存在したのである。
私の手元にあるのはメヌエット(編者不詳)、聖母への祈り(Jacques Durand編曲)、
トッカータ(G.Ziegler編曲)の3曲。
IMSLPを見たところ、Léon Roques編曲のピアノ2台8手用というのもあるらしい。
実はこのトッカータに、今たいへん苦戦している。
一応、過去にはちゃんと弾けるようになっていた。が、そのとき弾いていたのは20数年間
苦楽を共にしたヤマハG5E。グランドだが、ペダルが2本なのだ。
このたび購入した電子ピアノは、ペダルが3本。それもアップライト仕様ではなく、
ちゃんとソステヌートペダルがついている。
それで、せっかくなのでダンパーではなくソステヌートで低音を保持しようと思ったのだが、
これが、難しい。
まあオルガンの両足を駆使するペダルほどではないが、それでもダンパーを踏む右足と
ソステヌートを踏む左足を別々に動かすのが、慣れていないと至難の技なのだ。
ソフトペダルなら踏みっぱなしでいいが、ソステヌートは踏むタイミングも放すタイミングも
細心の注意が必要で、しかもそれとは別にダンパーもきちんと踏み変えないといけない。
私のように手の小さな人間がふつうの曲をひくにはいろいろと狡いテクニックが必要で、
今まではダンパーペダルの多用しか方法がなかったのだが、これだと音が濁るという
大きな欠点があった。低音を保持したまま和音が変わるところでは、濁るのを我慢するか
低音が途切れるのを我慢するかの二者択一を迫られて、悔しい思いをすることも多い。
ソステヌートはその点ひじょうに心強い味方なのだけれど、
いかんせん、使いこなすにはまだまだ道は険しそうだ。
2010-05-10 04:21
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