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LFJ1日目 [コンサート]

さて、いよいよ始まりました、ラ・フォル・ジュルネ金沢本番!
準備万端で、いざ出陣です。

チケットを購入済みの公演は12時からだったが、LFJKのために金沢の料亭
5軒が具を工夫したという「熱狂のピロシキ」目当てに、11時に到着。
早速買ってみたのだけど… ん? ピロシキって揚げたものじゃなかった?
実は本場では揚げたものよりオーブンで焼いたものが主流だそうだが、
日本ではどうしても揚げたピロシキを思い描いてしまう。
あんぱんのようなパンに、いろいろのお惣菜が入っていて、たしかに
具は美味しいんだけど、先入観と違いすぎて、なんかヘンな気分だった。
でもすごい売れ行きで、12時過ぎには完売していました。



2012年5月3日(木・祝) 12:00~【112】@石川県立音楽堂コンサートホール

D.Shostakovitch: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77

  庄司紗矢香(Vn.)  ドミトリー・リス(Cond.)
  ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

さて、ひとつめは庄司さんのヴァイオリンコンチェルト。
庄司さんのヴァイオリンは、音が本当に綺麗で澄んで表情豊かで、
凛とした、というのがとてもぴったりくる。張り詰めた緊張感、
それにくわえて、今日の彼女はなんだかすごい気迫!
実戦を経験したことある人の持つ凄み、というか。
修羅場をくぐり抜けて一段と大きく強くなった、というか。
ヴァイオリンが、お腹の底からものすごく力を込めて一喝しているような、
ひれ伏さずにいられないほどの迫力があって、
こんな庄司さんははじめて。ゾクゾクするほど魅力的。
もちろん彼女の持ち味の美しい音も健在で、それもいちだんと深みを
増しているように思えた。
ガッツリ心を掴まれて、引きずり込まれて、1時間にも2時間にも感じられた、
至福の40分間だった。

  *  *
13:00~【122】@石川県立音楽堂邦楽ホール

Georges Catoire: 4つの小品 Op.12より 第1番、第2番、第3番
Vladimir Rebikov: 秋の夢、ミニアチュールのアルバムOp.8より
             悲しみの時、忍耐
Sergei Prokofiev: 年を取った祖母の物語 Op.31
Alexandre Scriabine: 10のマズルカ Op.3より 第2番、第3番、第5番
Peter Tchaikovsky: 12の小品 Op.40より 第6番、第10番
             「四季」Op.37bisより 1月「炉端にて」、2月「謝肉祭」

  アンヌ・ケフェレック(Pf.)

去年は震災で来日しなかったピアニストのピンチヒッターとして金沢に登場した
ケフェレックさん。今年は初めからプログラムに入っていたので嬉しかった。
今回のプログラムは、子ども向け、あるいはそうでないにせよけして難しくない
小品を集めたもの。
まるで炉端でおばあちゃんが孫たちに昔話を語り聞かせるような、あるいは
ベッドタイム・ストーリーのような、やさしい、小さな、夢見るようなプログラム。
こういう構成も興味深い。きっと眠くなった人もいたことでしょう(?)
丁寧で優しい演奏をする人なので、そういう意味ではぴったり。
しかし、たしかに何回かさらえば弾けるような曲ばかりだろうけど、
全曲楽譜を見つつの演奏で、いつもより少々雑な印象だった。
一音一音に神経が先までゆきとどいているような演奏を期待していたのだけれど、
その点では期待はずれ。

  *  *
14:30~【133】@金沢市アートホール

S.Rachmaninov: チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
        ヴォカリーズ Op.34-14(チェロ・ピアノ版)

  タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc.)
  アンドレイ・コロベイニコフ(Pf.)

この人も、去年、一昨年とLFJKで聴いているのだが、タチアナさん、チェロを変えた…? 
優しく柔らかな以前の印象とあまりにも違うので、最初かなり面食らった。
非常に音がのびる。音量もかなりあって、音質がつややかというか、
ツルツルしている感じなのだ。
柔らかな光沢のあるシルクから、ツルツルした化繊に変わったみたい。
それに、高音部、ある一定の音量を超えると、ちょっとアニメ声っぽくなるのだ。チェロが。
それが必ずしも悪いというわけではないんだろうけれど、
私は前の方が好きだったかな。
演奏はよかった。二人はもう長く組んでいるのかな?と思わせるいい感じのデュオ。
コロベイニコフさんはそれほど自己主張をせず、とてもいい塩梅にチェロに寄り添って
いる感じだった。

  *  *
16:30~【114】@石川県立音楽堂コンサートホール

D.Shostakovitch: 交響曲第12番 ニ短調 Op.112「1917年」

  井上道義(Cond.)
  ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

これぞ、オーケストラ! 大編成の迫力満載。
特に金管のボリュームは、ふだんOEKでは聴き慣れないから、
圧倒された。パーカッションも大活躍。ティンパニだけでは足りず
一緒にスネアドラムが同じリズムを刻んでいたり、シンバルに銅鑼に大太鼓、
大音響の大盤振る舞い!
4楽章が切れ目なく続くこの曲は、革命をテーマにしているだけあって、
これみよがしなほどに勇ましい。
まさに「交響戦隊ショスタコーヴィチ」ですな。
個人的には、彼のこういう「社会主義バンザイ」の曲って、なんとなく痛ましい気が
して、複雑なのだけれど… ヴァイコンとかのような曲、もっと作りたかったんだろうな、
と思うし、そういうのの方が私の好みではあるし… 
でもやっぱり、格好いいのだ。

ちなみに井上さんは午前中、11時まで東京のLFJに出演していて、
16時半に金沢で本番という、すごいスケジュールだったようだ。
ひょっとして燕尾服のまま飛行機に乗ったんだろうか?
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