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スロヴァキアフィル [コンサート]

B.Smetana: 連作交響詩「わが祖国」より 「モルダウ」
F.Chopin: ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
 (Encore)F.Chopin: エチュード Op.10-5 「黒鍵」
A.Dvořák: 交響曲第9番ホ短調 Op.95 「新世界より」
 (Encore)A.Dvořák: スラヴ舞曲 Op.46 No.7

  スロヴァキアフィルハーモニー管弦楽団
  レオシュ・スワロフスキー(cond.)
  宮谷里香(Pf.)


モルダウはさすがの十八番。モルダウってこんなに哀しい曲だったっけ? と驚いた。
出だしの頼りなげなパッセージから、川が流れ出しても、なんだかとても哀しげなのだ。
落ち着いたテンポのせいだろうか? 寒い冬の、雲が重くたれこめた空のような感じ。
寂しいというほど湿っぽくもなく、儚げというほど弱々しくもなく、諦めというほど暗くもない、
でもやはり通奏低音のように悲哀がたゆたっているのだ。
曲が盛り上がっきても、人間の活気を感じさせるのではなく、ただひたすら自然の厳しさ、
激しさを思わせる、不思議な演奏だった。

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