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An der schönen blauen Donau [ピアノ・トランスクリプション]

ヨハン・シュトラウス2世、「美しく青きドナウ」。膨大なクラッシック音楽の中でも、
世界中でおそらくもっとも親しまれている曲のひとつだろう。
ほとんどは管弦楽曲として。しかし実は最初は合唱曲だったらしいですね。

そしてこの曲にも、豪華絢爛たるピアノ用編曲が存在する。
アドルフ・シュルツ=エヴラー編、「ヨハン・シュトラウスのワルツ『美しく青きドナウ』の
テーマによるアラベスク」というのが正式名称(たぶん)。
きらめくような高音、威風堂々たる低音、緩急も強弱も自由自在な変幻ぶり。
このトランスクリプションをきけば、管弦楽なんてタイクツなものだ、と思わずに
いられない(オケ好きの方、ピアノ偏執狂のタワゴトだと思って流してください)。

オーケストラが、たとえば西洋近世の女王や王妃の肖像画にあるような、どっしりとした
厚手の織に金糸銀糸で刺繍をほどこした豪華なドレスだとすれば、
ピアノ・トランスクリプションは、ふわふわのシフォンやサテンにレースやビーズ、宝石や
スパンコールをいっぱいあしらった、キラキラと軽やかにひらめくドレスなのだ。

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