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LFJ金沢1日目 その2 [コンサート]

F.Mendelssohn: ヴァイオリンソナタ ヘ短調 op.4
R.Schumann: ヴァイオリンソナタ第2番 ニ短調 op.121
  Regis PASQUIER(Vn.)
  広瀬悦子(Pf.)

1曲目はさきほどのと1組目と同じ曲。2曲目はさきほどに続きシューマン。
なんというか、最悪だった。
二人とももちろん腕はいいんだろう。でも、これほど意志疎通ができていないデュオは
初めて聴いた。こじれにこじれて離婚調停中の夫婦みたい。

まずパスキエおじさんは、ものすごくメリハリをつけるのがお好きな人らしい。
モデラートのところをアンダンテで、アレグロのところをプレストでやりたいみたいだった。
いっぽう広瀬さんは、ゆっくりなのが気に入らないらしく、自分のソロになると走り出す。
パスキエさんが速く弾き出すと、ついていけないのかついていく気がないのか。
そして、それだけテンポを揺らしながら、曲中一度もお互いのほうを見ない。
シューマンは、私にとっては思い出の大好きな曲で、特に楽しみにしていた。
なのにコレなので、真剣に寝ようと思った。聴いているとイライラするので。
気に障りすぎて寝られなかったけど。

あれはピアノが悪いと思う。ヴァイオリンソナタはピアノとヴァイオリンが対等とはいえ、
それでもピアノは一応は「伴奏」だ。
なのに相手に合わせる気はさらさらなく、自分の演奏に酔っている感じだし、
それにアンサンブルではピアノは暗譜していても譜面を置くのが常識とはいえ、
あまりにも譜面にかじりついているので、これはヴァイオリンパートを覚えるほど
この曲になじんでいないのかな、と思った。
それにヴァイオリンも、合図もなく勝手にあそこまでテンポを揺らすのでは、
伴奏者がついていけるはずがない。
きわめて不愉快なデュオだった。

ただ、これははっきりと邪推の類なんだけど、ちょっと気になることが。
演奏が終わるとさすがに二人で握手をして、揃ってお辞儀をするのだが、
パスキエさんは手を取って広瀬さんを前に引っ張り出し、手をつないだままお辞儀。
いったん引っ込んでもう一度出て来るときにも、手を引いてでてきた。
となりにいたおばさんは「きれいな人だから…」と笑っていたし、会場の雰囲気も
おじさんが若くてきれいなピアニストを気に入ってるんだな、という感じだったけど、
私の目には広瀬さんは明らかに嫌がっていて、お辞儀するときには軽く手を振り払って
さりげなく必要以上に離れて立つのだ。
二人の演奏のちぐはぐさが、もしコレが原因だとしたら、ちょっと広瀬さんには同情する。
が、プロならそういう内輪もめをお金を払って聴きに来ているお客さんにわからせては
いけないとは思うし、正直なところ私もお金返せ、と思った。
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